昨日ご来店頂いたこちらのシトロエン2CV。
以前紹介した、ミシュランのヴィンテージタイヤが着いています。
今回は、パンクで来店されました。
しかし、トレッド部分(タイヤと地面が当たる部分)には何も刺さっていません。
ただ、このタイヤのサイドウォールを見てみるとひび割れすごく、その点が怪しいので水試し(水にタイヤをつけて穴を探す)をしてみました。
すると、ご覧の通りやはりサイドウォールからもれていました。
通常、ひび割れただけでは空気漏れはしませんが、そこから水が入ったり、長い間使用しつづける事によって、内部にも亀裂が生じ、今回のようにパンクの原因となります。
このタイヤの製造は1996年でした。
製造後10年以上経過ていますが、タイヤの溝はまだまだ有りますが、もはや使用限度を超えています。
本来であれば、サイドウォールのパンクである事や、使用限度を超えている事から、このタイヤのパンク修理はお断りします。
しかし、今回はあくまでも、スペアタイヤとしてお使い頂く事を前提に、修理いたしました。
なぜなら、このタイヤ、交換したくても全く無いんです。
弊社はもちろんの事、メーカーにも在庫が全く有りません。
ブログで紹介した事から、非常に多くのお問い合わせを頂いておりますが、今は全くお応えすることが出来ません。
ミシュランの本国フランスでは、僅かながら生産を続けているようですが、日本に入ってくる本数が非常に少なく、日本ミシュランタイヤとしてもそれを大きく上回る本数のバックオーダーを抱えているので、全く追いついていないのです。
ただ、2CVに乗られいている方たちからの要望は非常に多く、どうしてもこのタイヤを使いたい!!という声を度々メールなどでお寄せ頂いております。
どの方も必死で、その声にお応え出来ないのは、タイヤ屋として残念で仕方がありません。
少し前までは、ミシュランで代わりのタイヤとして、同じようなパターンの135R15のタイヤがありましたが、こちらも現在在庫がないとの事。
ミシュランさん!!!
とっても大事な多くのお客様が困ってますよ!!!
何とかなりませんか!?
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